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ワンダー FULL TOKACHI file.1 長流枝の大観音

こんにちは 「とんとんスタッフブログ」でおなじみの“ケラアン”です(=´ω`)ノ
日頃、「とんとん」をご愛顧いただきありがとうございます。

今回、得意分野の特集企画を持たせていただけたので、がんばりまーす♪
フードバレー十勝。この雄大な田園風景。景色の上半分以上が空といってもいいくらいの、とても開放的な景色です。

この絶景の中にも一風変わった『あれ、なんだろう…』というものがたくさんあるのです。
それらは、すぐ近くにあって…だけど見逃してしまいがちなものでもあります。
思えば「旅」は、とても急ぎ足なものになってしまっているのかもしれません。
ゆっくり走れば…あるいは歩いてみたり、自転車で走ってみたりすると
今まで見逃していたものたちが心の琴線に触れて、いつもと違った「十勝」が見えてくることもあるのです。
そんなワンダー(フル)な十勝のちょっと不思議なスポットを紹介していきます。

tiltshift_rogo

file.1 「長流枝の大慈母観音」

道東自動車道・音更インターチェンジを池田の方向へ向かうと、ほどなく見通しの良い景色は一変して、山間部へ入ります。この辺りが音更町・長流枝(オサルシ)。
一帯は昔からの農場のほか、ゴルフ場がいくつかあって、市街地からさほど離れていないのに自然味豊かな土地です。

やがて車窓の右手側の山肌に「あれなんだろう?」が見えてきます。
山の方が大きくて、見落としてしまう事もありますが、金色に輝く「それは」緑の中の“紅一点(金?)”
手前に建つ5階建ての建物が「十勝川温泉国際ホテル筒井」
十勝川温泉から少し離れていますが、ここも十勝川温泉組合に登録されている温泉旅館です。

zentai

その大きなものは「十勝慈母観音」
“観音(観音菩薩)”とは、梵名アヴァローキテーシュヴァラといい、菩薩の一尊です。北伝仏教、特に日本や中国において古代より広く信仰を集めている尊格。
「菩薩(梵名ボーディ・サットヴァ)」は、成仏を求める(如来に成ろうとする)修行者で、上に向かい「悟り」を目指し、下に向かっては全ての人々を救済することを志して努力する『悟り途上の仏』なのです。

あの観音像は、どんないわれがあるのだろう…
ネットやガイドブックで調べてみると『温泉の近くに大きな金色の仏像があったよ!』 というのは、たくさん見ることができましたが、いわれそのものについてのことは、見つからない…

enkei

それではそこまで行ってみよう!(=´ω`)ノ
勇んで出掛けて朝の6時前…。夜明けが早くなったといっても朝霧が煙のように山から立ち上ってくる。
遠巻きに眺めていると、筒井温泉ホテルの建物も大きなもので、その裏山の中腹辺りに立つ仏像の所へ辿りつくのは時間がかかりそうです。

tilikkyuとりあえず、ここまで来たんだ! 臆してどうする!
おや?ホテルの入口になぜか『一休さん』。
うーん(; ̄_ ̄) なぜ“一休さん”? それは、あとで調べるとして…ひと休み

sandouホテル正面へ入っていくと左手に案内の表示板板があるので旅館を左から回り込むように奥へ進む。
先に橋があって、ゲートボール場を右に曲がると参道に入ります。
車のままでも登って行けそうでしたが、先の見えない薄暗くて狭い山道はちょっと不安かなぁ…と思い、駐車場へ車を置いてきました。早朝の木立の道はあちこちから鳥のさえずりが聞こえてきます。

途中、朝の散策らしい温泉の宿泊客とすれ違いました。
意外と軽装でにこやかに歩いてきた様子を伺うと、さほど険しい山道ではないらしい。
木立のトンネルが切れて、左へ曲がると大きな鳥居が正面に現れました。(なぜ鳥居?)

朝の6時を回ったばかりというのに回りからセミの「ジワ~ン…」という音。
鳥居を越えたところで、木立の間から上半身をだした慈母観音が現れた。
登り始めてやや5分ほど。勇んで山登りのスタイルをするほどじゃなかったね…

panomix

図書館で「音更町50年誌」を開くと「観光」の項に記述はなく、宗教の項にありました。

【十勝慈母観音寺】

honzon音更町長流枝(オサルシ)一番地仏教・単立
本 山/吉野山金峯山寺(きんぷせんじ)・奈良県
御本尊/釈迦牟尼佛(しゃかむにぶつ)
昭和57(1982)年8月建立
開拓先人の霊を慰めると共に荒れ果てた世相の立て直しが主旨。
いずれの宗派にも属しない金峯山寺の別院として慈母観音像(25m)を建立、春秋の祭祀がある。
他に参拝者の生まれ年(干支)になぞらえた守護本尊他を併置。

境内の看板にも上記と同じような説明が記されています。
一応、宗教施設のようですが、わりと自由な散策路としても問題ないと思われます。
社殿の壁に浄財の寄進者名が記されていました。
十勝川温泉組合や音更町などの団体名が多いことから、観光名物的意味合いも強いと感じます。
観光パンフレットやHPで紹介されることが少ないため、知らない人もいるようです。
それが、高速道から見える不思議な空間を作り出しているのかもしれませんね。

遠くから見ると観音様が山の木立に埋もれているようですが、近くへ登ると拓けていて、良く管理された場所です。
大観音像から少し離れた場所にカプセル風の祠が並んでいます。この中にも金色(一部除く)の仏像があり、それぞれが干支の生まれ年になぞらえた本尊になるのだそうだ。

senzyukannon境内右から
馬頭観音(単独祠)
稲   荷(〃)

千手観音菩薩(子)
虚空堂菩薩(丑・寅)
文殊菩薩(卯)
普賢菩薩(辰・巳)
大日如来(未・申)
勢至菩薩(午)
不動明王(酉)
阿弥陀如来(戌・亥)

地蔵堂(寄進によるものらしい)

zibokannon

 そして八角形の台座に立つ慈母観音菩薩。
25mと言われてもピンときませんが、足元から見上げる姿はとても大きなものです。
観音像といえば芦別市にも大きなものがありますが、あちらは88mで、26階建てのビルほどの高さらしい。
あれが日本一なのかと思ったら、上には上の観音様がいるようです。

1位:牛久阿弥陀大仏 茨城県牛久市 120m 1993年HOLGA
2位:小豆島大観音 香川県小豆郡 108m 1995年
3位:仙台大観音 宮城県仙台市 100m 1991年
4位:淡路観音 兵庫県津名郡 100m 1982年
5位:北海道大観音 北海道芦別市 88m 1989年
6位:加賀大観音 石川県加賀市 73m 1987年
7位:救世慈母大観音 福岡県久留米市 62m 1983年
8位:会津慈母大観音 福島県河沼郡 57m 1987年
9位:東京湾観音 千葉県富津市 57m 1961年
10位:うさみ大観音 静岡県伊東市 50m 1982年

観音は、「慈母観音」という名もあるので女性的なイメージがしますが、基本的には男性です。
お地蔵さまが男性の僧侶形の像容であるのに対して、観音は女性的な顔立ちの像容も多いことからそのように思われる場合があるようです。
kodachi観音は時と所によって33の姿に変身してさまざまな形で人々を救うという。
「三十三霊場」や「三十三間堂」もこの観音の『三十三応現身』が由来。
観音経の中にも「婦女身得度者、即現婦女身而為説法」 女性には女性に変身して説法するとあるため、次第に性別は無いものとして捉えられるようになりました。

たぐいまれな植物系泉質の(モール温泉)十勝川温泉。
男性も女性も肌がツルツルになるので「美人の湯」と呼ばれています。
毎日入っていれば観音様のようにキレイになれるかもしれませんね。

観音様の写真をたくさん撮っていたら、カメラが“目つぶりを検出しました”の表示になりました。
数回撮っても同じ表示が出てくる。人の姿であるし、薄目を開けた面立ちだから当然な気もします。
でも、今までも仏像をたくさん撮ってきたけど、こんなの初めてだったなぁ…(; ̄_ ̄)
目をつぶっているように見えても実は「開眼」しているのです。
皆さんの幸福を願って…

十勝川温泉国際ホテル筒井

大きな地図で見る

参考:
笹川幸震/著 『十勝地方における野辺の石仏信仰の展開』 郷土史・自分史出版研究所/発行
音更町/音更五十年史
ウィキペディア 「観音」 「菩薩」の項


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