素顔覗き見!リレートークVol.13 Aコープおとふけ店 橘ななみさん
- 2014-10-01 (水)
- 素顔覗き見!リレートーク
- 投稿者:mori
十勝で働く“あの人”の知られざる素顔を覗くリレートーク。十勝を支える人々にスポットを当てたコーナーです。
前回のビストロコムニの田中将さんのご紹介で、Aコープおとふけ店の橘ななみさんにバトンタッチ!
スーパーの店員と歌手の2つの顔
高校の時にアルバイトしていたAコープおとふけ店で、卒業後も働き続けている橘さん。高校卒業と共に一度は辞めたものの、チーフから「戻ってこないか」とオファーがあり、パートとして復帰しました。常連さんとも気軽にあいさつを交わすほど仲が良く、まだ19歳という若さながら店を支える一人です。
そんな橘さんが、帰宅して真っ先に向かうのはキーボード。実は、仕事の合間を利用して歌手活動をしているのです。作詞・作曲は全て自分。営業活動からスケジュール管理など、マネージャー業も全て一人でこなします。「まずは帯広でも一二を争う歌手になりたいんです」と、毎日譜面と睨めっこ、曲作りに忙しい日々です。
互いに高め合う友人兼ライバル
歌手になろうと橘さんが決心したのは高校生の頃。「友達とカラオケに行って歌ったら好評で、自分の歌で誰かを楽しませてあげられるんだって思ったのが最初です。」と当時を思い返します。卒業後の進路について考える時期になり、仲の良い友人が同じ目標を持っていると知りました。夢に向かって取り組む姿が橘さんを奮起させます。「負けてられない、自分も何かしなくては」と、自身も作詞・作曲を始め、高校を卒業するとライブハウスなどで本格的に活動を開始。「歌手になりたいと思ったきっかけはカラオケだけど、決定打はあの子でした」。互いに帯広で活動している現在、予定が合えば演奏を聴き合う事も。近くにいるライバルの存在が、橘さんを突き動かしているのです。
音楽を通して誰かを励ましたい
悲しみ、怒りなどのマイナスな感情が込められていても歌にしてしまえば味や個性として肯定的に捉えてもらえるため、普段言えないことも言えるようになるのが音楽の魅力だと、橘さんは語ります。そのため作る曲はマイナスな感情を込めた歌詞が多め。自分の体験をもとに書くこともあるため、気持ちが入り過ぎて歌いながら泣いてしまう事まであるとか。「幸せな気持ちとかを歌詞にしても落ち込んでる人には伝わらないと思いました。辛い思いをしているのは自分だけじゃないと共感して貰うことで、聴いている人の気持ちがスッキリできるかもしれないと思ったんです。」と橘さん。普段の可愛らしい声とは打って変わって歌声は大人っぽく深みがあり、周囲へと響き渡ります。ライブハウスで歌っている橘さんを見かけたら、是非応援してください!
最後に橘さんからのお知らせです。
10月にライブハウス「帯広レスト」でのイベントに出演します!
お時間が空いている方は是非足を運んでみてください。
一度聴いたら、彼女のファンになっちゃうかも?
【スタジオ・レスト16周年記念ライブ】
開催日:10月11日
時間:17時オープン
料金:1500円(ワンドリンク付)
住所:帯広市大通南8丁目19-4
Aコープ おとふけ店
河東郡音更町大通5丁目1番地
0155-42-4334
スポットページはこちら
取材:TONxTON事務局
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ワンダーFULL TOKACHI File.15 「タイムトンネル」
- 2014-09-07 (日)
- とんとん日記 | ワンダーFULL TOKACHI | 未分類
- 投稿者:ケラアン
おもちゃの館 タイムトンネル(幕別町)
「うちは本当に古い物しかないですよ。それでもよろしいですか?」
分かってきたつもりなんだけど妙なことを聞くなぁ…。
そう思った。
国道38号線を帯広から幕別方面へ。
札内大橋を渡ると、ほどなくすぐ左手側に『おもちゃの館 タイムトンネル』が見えてくる。
建物は決して大きくはない。道沿いにはコンビニやホームセンター、ガソリンスタンドなどが並び、その間にちんまりとタイムトンネルがあります。
「“タイムトンネル”? 行ったことないけど、昔そんなドラマがあったなぁ…」
なんでも海外ドラマでタイムリープもののシリーズで、タイムマシーンの研究中、被験者が装置のトラブルで歴史の中を流れわたるストーリーだそうだ。
変わっているのは、そのタイムマシーン(?)。研究所から遠隔で操作されており、ドラえもんみたいに被験者が自ら操縦して時代の間を航行するのではなく、研究所から被験者の今いる時代と位置を確認し、他の時代へ飛ばす。しかし、装置の欠陥で行き先(時代)を決めることができず再び探すことになり、なかなか現代に戻ることができない。そんな時間の流れに翻弄されながら、被験者は歴史の大舞台に降ろされ、歴史が変わってしまいそうな時代の窮地をすべからく救いながら、いつか自分たちの時代へ戻ることを願い時間の旅を続ける…
歴史は学校の授業で習った。あるいはTVで。(それが正しい史実のドラマかどうかは別として…)
でも時代のうつろいは、文字や画像によってしか知ることができず、皮膚感覚としては体現できるはずもない。
かろうじて近づけるとすれば、それは遺構や史跡といったその時代の残照でしかない。
それでも、その残り香は記憶を呼び覚ましたり、経験したことのない不思議な感覚を体験させてくれるものだ。
そういった趣のお店は、十勝も決して少なくはなく、「リサイクル」とは別格の美術骨董品店や50年代または70年代など特定の時間をワンテーマとするカフェ、古きよき時代を髣髴とさせる焼肉店、そして通りのうつろい中、そのころのままの形で街の灯りを灯し続けているバーなどがある。
おもちゃの館 タイムトンネル
昭和を“玩具”から考察する─ というのは少し言い過ぎだろうか。ともかく検索して調べておいた情報によると「古いおもちゃの展示されている私設博物館」には違いない。
考えてみると「タイムトンネル」という言葉もどこか古いイメージがする。そういうタイトルのTVシリーズのことを知ったからだろうか…。
『昭和』はすで遠くなり、26年目。時代は「平成」となっても和暦は暮らしに定着している。
むしろ忘れやすいのは、今が21世紀だということの方かもしれません。
「トンネル」は日本語では『隧道(ずいどう)』と書く。
鉄道、あるいは一般の通行順路の短縮。あるいは通行難所の迂回のため丘陵地や断崖の岩盤を貫通させて道を作る。話が小難しいのですが、「こちらとあちら」を「繋ぐ」。または行き来させる。
トンネルのこちらとあちらは、同じようで別な世界─ そんな空想をしたことがある。
これも「タイムトンネル」的な考えですね。
ところで、このタイムトンネルの先の世界を見てみたい…ということで入館てみしました。
「うちは本当に古いものしかないですよ。それでもよろしいですか? 販売できるものなら、そちらの奥の方にもありますから、そちらから先にご覧になってはいかがですか?」
ずいぶん控えめなことを言うんだな…
そう思いつつトンネルの向こう側を見ることを承諾する。
その時点でタイムトンネルの先は、まだ真っ暗の闇。
「タイムトンネル」と言っても、その世界をくぐる入口は、古風な暖簾。
でも、その向こう側は、まさに「タイムトンネル」なのであった。
時代を超越した部屋
向こう側の世界…そこは建物の大半を使ったと思しき大きな部屋。
そこに所狭しと並ぶのは、思ったとおりの古い玩具ではなかった。
見た目にも古いものもありましたが、展示品のほとんどと言って良いほどが新しい。
傷どころか色褪せもなく輝いている。
新品を大切に収集したのだそうですが、この中にいると、それらが造られた時代にいるような錯覚すらしてきます。
ブリキで玩具が作られるようになったのはイギリスが発祥。
日本では終戦後の物資の乏しい時代に進駐軍の廃棄した食品缶詰等の容器を再利用し発展。
一時は、発祥国イギリスを追い抜き、日本の主力輸出品になった時代もあったそうです。
「リサイクル」が社会運動になる以前の「それが当たり前」な時代。
ブリキのオモチャの作製と発展は、以後の高度経済成長の中で素材も生産量もどんどん変わっていきました。
その中で社会は、現在言うところのリサイクル(recycle)、リユース (Reuse)の心をしばらく忘れてしまっていたのかもしれません。
この時代のブリキ玩具が中心の収集なので、「過去から現在のおもちゃの歴史博物館」とはニュアンスが違います。
それで「うちは本当に古いものしかないですよ…」の言葉があったのでしょうね。
言葉少なくマニア的なウンチクを語り出す館長さんではありませんが、質問したことには丁寧に教えてくれます。
時おり、壊れたおもちゃを直していただけないか…という方がくるんですよ。
でもね…ギャー(モーターの力を歯車に伝えるパーツ)のようなちょっとした小さい部品が今では手に入りにくい。
本町(幕別)の方で「おもちゃの病院」をしている方がいて紹介するんですけどね。
現在のおもちゃは回路基盤など複雑化して故障原因を確認するのも難しくなっているという。
展示品は、昭和30年代からブリキのおもちゃ600点・銀行等のキャンペーン貯金箱500点・トミカなどのミニカー450台・企業キャラクター関連物100点・観光お土産物200点。他に映画のポスター、セルロイドやソフビの人形。(一部に販売品あり)大半が長年かけて自分で収集したものだそうです。
実際に展示室へ入ると、その点数の多さに数字以上に驚かされます。
入館料:500円(小中学生300円)
※チケット裏面がスタンプシートになっており、1~3個で次回以降段階割引あり)
住所:中川郡幕別町札内西町60-1
営業時間:10:00~18:00
定休日:火・水曜日
「とんとん」での詳細ページ
小さい頃の宝物
大切にしていれば大人になっても宝物であり続けるでしょう。
例え傷が付いたとしても、それがかえって自分の付加価値となって。
でも、今の子たちは宝物が多くなりすぎて手に追えなくなっている気もします。
そんなときのために「フリーマーケット」や「リサイクル市」そして「リサイクルショップ」もある。
便利になったものですね。価値は別として…
あの頃の宝物、今どこにありますか?
壊れちゃいましたか…
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素顔覗き見!リレートークVol.12 ビストロコムニ 田中将さん
- 2014-09-01 (月)
- 素顔覗き見!リレートーク
- 投稿者:mori
十勝で働く“あの人”の知られざる素顔を覗くリレートーク。十勝を支える人々にスポットを当てたコーナーです。
前回のフレアバージェスターの藤平智也さんのご紹介で、ビストロコムニの田中将さんにバトンタッチ!
変わるために飛びこんだ接客の世界
カジュアルフレンチレストラン「ビストロコムニ」の店長を勤める田中さんが、高校生の頃になりたかった職業はデイトレーダー。就業時間に縛られない株取引に、悠々自適な生活を夢見ていました。そのために大学も経営学部に入ったのですが、家族の病気や失恋など、思い悩む出来事が立て続けに発生。株取引の資金も思うように貯まらず、創り上げてきた理想が全てままならない毎日に自分の無力さを感じたそうです。「これまで好きなことだけやってきたツケだと思ったんですよね。」田中さんはそう当時を振り返ります。
“苦手な分野で通用する自分になれれば、今の自分より絶対成長できるに違いない!”と、このとき全く違う道を思いつきます。田中さんは苦手と思っていた接客業をはじめることにしたのです。
飲食業にどっぷりハマった理由
はじめはアルバイトとして勤め始めていた田中さんでしたが、2年後には店長に大抜擢。周りのスタッフは自分よりもキャリアの長いベテランばかりで、地域で一番の老舗と言われている店舗での就任に、当時21歳だった田中さんには不安しかありませんでした。売上が上がっても、お店の歴史や周囲のスタッフの実力のおかげでしかないと思い込み、常に劣等感を抱える毎日を過ごしてきたそうです。
転機が訪れたのは23歳の時。今度は新しくオープンする新天地の初代店長を任されることになりました。まだ他にスタッフもおらず、田中さんが一から作り上げなくてはならない重大な役割が課せられます。誰の助けも借りられない状況の中、自分にどれだけのことができているのだろうと、売上という数字に怖くなることもあったと言います。それでも「常連さんがついてくれたとき、これまでにない充実感でいっぱいでした。」と田中さん。飲食業を自分の天職と感じはじめたのはこのときでした。
再び新天地でのレストラン経営
田中さんが北海道帯広市に来たのは2014年の4月。それまでずっと首都圏で働いてきた田中さんにとって、右も左もわからない過去にないほどの遠い新天地です。今でも自分に何ができるのか、不安と戸惑いがつきものでしたが、常に先を目指して前へ進もうとする精神だけは途切れることはありませんでした。「チャレンジしないと思わぬ成果って得られないじゃないですか。それに、自分の子どもには格好いい背中を見せたいんです。」持ち前の向上心と行動力で周囲の人達を引っ張って行く田中さん。その背中を格好いいと思うのは、息子さんだけではないと思います。
ビストロコムニ
住所:帯広市西13条南8丁目1(とかちむら内)
TEL:0155-66-6778
営業時間:11:30~L.O17:00 18:00~L.O20:00
定休日:第二水曜日・毎週木曜日
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素顔覗き見!リレートークVol.11 フレアバージェスター 藤平智也さん
- 2014-07-01 (火)
- 素顔覗き見!リレートーク
- 投稿者:mori
十勝で働く“あの人”の知られざる素顔を覗くリレートーク。十勝を支える人々にスポットを当てたコーナーです。
前回の「大地のあきんど」の高道隼人さんのご紹介で、フレアバージェスターの藤平智也さんにバトンタッチ!
十勝でたった一つのフレアバー
帯広の繁華街、西渕ビルの2Fにあるフレアバージェスター。フレアバーとは、バーテンダーがアクロバティックなパフォーマンスでカクテルを作る「フレアショー」が見られるバーのこと。ジェスターが出来るまで十勝にはフレアバーがありませんでした。「ないなら自分が作ろう」と、藤平さんが開店したのが4年前のことです。
「こういうお酒の楽しみ方もあるんだってことを知ってもらいたかったんです。」思い思いにお酒を楽しんでいた人々が、藤平さんがボトルを投げると歓声を上げて一つになります。ショーが始まった途端、落ち着いたバーが雰囲気をガラリと変え賑やかになるのは、フレアショーの持つ魅力の一つです。
華やかな今を支える下積み時代
藤平さんがフレアバーを知ったのは、映画「カクテル」を観たことがきっかけ。トム・クルーズが演じるバーテンダーが繰り出すダイナミックな技にすっかり魅せられてしまいました。「自分もフレアショーができるバーテンダーになりたい!」憧れを胸に、20歳を待ってバーで働き始めました。
営業時間中はひたすら先輩バーテンダーの手捌きやリキュールの目分量を頭に叩き込み、店が終わると空瓶を並べてパフォーマンスを繰り返す日々。そう簡単に、憧れ続けた映画「カクテル」のようにはいきませんでした。「あまりにもうまくいかなくてやめたくなる時もありましたよ」。その苦悩の日々は、本人も予想しなかった5年という長さに及びました。
自分の店を開いて既に4年。今でも練習用の空のボトルをカウンターに並べ、ひたすらトレーニングを繰り返す日々を送っています。
藤平さんの技は全国へ
「今の自分があるのは、プライドのお陰だと思います。長く続ける根気と努力が結果を作ってくれると思ってます」と、藤平さん。こうした努力の積み重ねは着実に高みへと昇っています。1年に1度の全国大会、今年の北海道代表として藤平さんが選出されています。藤平さんは今回で全国大会への出場は4回目。「全国各地の選りすぐりの出場者たちと顔を合わせるとすごい刺激になるし、新しい技を見て感動したり、すごくやりがいを感じる瞬間なんです」と目が輝きます。
全国のライバル達の技を帯広に持ち帰り常連客にまた新しい技として披露し喜ばれています。当然ながら、新しい技には訓練がつきものですから、また練習の日々を繰り返します。「新しい技を練習するたびに筋肉痛になる場所が違うんです。まだ使っていなかった筋肉があったんだと驚くんですよ」と、練習さえも楽しそうな藤平さん。これからも先へ先へと進んでいる表情が輝いて見えました。
FLAIR BAR Jester
帯広市西1条南10丁目(西渕ビル2F)
0155-24-2665
19:00〜翌5:00
取材:TONxTON事務局取材チーム
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白藤の滝
足寄町 白藤の滝
足寄町にある白藤の滝。マイナスイオンの広がる滝の眺めは癒し感たっぷりで公式ではなくても自分の「パワースポット」と呼んでも良い感じですね( ´∀`)
足寄には他にも有名な「オンネトー湯の滝」を含め9か所の滝があります。
『巨岩の滝』『白糸の滝』『白藤の滝』『屏風岩の滝』『トブシの滝』『二段五丈の滝』『朝霧の滝』『美利別の滝』
「白藤の滝」は、国道241号線 足寄国道を阿寒方向へ向かい、野中温泉・オンネトー方面へ向かう道道664号線との分岐点を過ぎてしばらくすると左側の林道入口に小さな表示板が見えてきます。
思ったほどの悪路ではないので車でズンズン進めます。(見通しにくい場所もあるので徐行)
林道なりに10分程進むと、やがて転回できそうな広い場所へ。
そこに「白藤の滝」の大きな看板があり、ここから歩きます。(車に貴重品は残さないように)
ここから5分ほどの距離だそうですが、滑りやすそうな傾斜もあるので歩きやすい靴にしてください。
白藤の滝(しらふじのたき)は、北海道足寄郡足寄町茂足寄にある滝である。
雌阿寒岳を源流とする白水川の滝である。足寄町東部、国道241号を阿寒湖畔温泉からオンネトー方面へ20分程度西進した地点にある。
滝の周囲は柱状節理となっている。岩肌は茶色く、流れ落ちた水は茶色く濁っていることが多い。
国道からは、滝まで徒歩5分程度の地点まで自動車で入ることができる。かつては滝となって流れ落ちる水の裏手まで徒歩で回りこむことが可能であったが、2006年の豪雨等により途中倒木が激しく、今では滝壺脇まで到達するのは困難となっている。
観光ガイド等に紹介されることは少なく付近に観光客向けの施設等もない。
(ウィキペディア「白藤の滝」の項より)
しばらく雨の日が続いていたので水が濁っているのだと思いましたが、後で調べてみたところによるとこの滝のある「白水川」が雌阿寒岳の大噴の辺り、硫黄鉱の堆積地から流れ出ているため川の水が灰褐色に濁っている。「ニゴリ川」とも呼ばれているそうです。
ここでイオウの香りは感じませんが、近郊には硫黄鉱山が操業していた時代もあり、小学校(分校)が開設されるくらいの人口がありました。
上士幌町の屏風岩や層雲峡の大函などでも見られる「柱状節理」の立体的な岩の上から豪快に流れ落ちる様子は周辺の深い緑の中でも存在感を誇る滝です。
国道から離れているので「クマよけ鈴」があると安心です。(´∀`*)
※「柱状節理」=主に火成岩に見られる現象で,露頭に見られる 規則性のある割れ目。
火成岩に節理ができるのは熱いマグマが約700~1000℃で固まって岩石になり、冷える過程で体積がわずかに収縮するために起る。
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ワンダーFULL TOKACHI File.14 「どんちゃん」
更別村
北海道の東西を横断して延長中の道東自動車道。
道東道帯広JCTから分岐し、帯広ICを起点に広尾町まで延長中の帯広・広尾自動車道は、延長約80 ㎞に至る現在無料区間の自動車専用道路です。
一昨年(平成25年)、中札内 IC から更別 ICまでの6.5 ㎞の区間が完成し、延長は42.5 ㎞となり、物流や地域間交流の活性化、また南十勝地区の医療安定性向上に貢献しています。
更別村から帯広市への通勤もますます容易になったことから、十勝らしい遠望と自然豊かなコムニ団地・セオイの里・オークヴィレッジ等の分譲地の人気が高まっています。
『更別村』から連想されるのは、真冬の極寒の朝に見られる猿別川の『樹氷』、そしてモータイベントやママチャリレースの開催される『十勝スピードウェイ』、ファミリーキャンプに最適な『さらべつカントリーパーク』、日高山脈を源流とする伏流水で養殖されたオショロコマ・ヤマベ・ニジマスを年間通して楽しめる釣りと、その成果を料理で楽しむこともでできる『ファミリーパークさらべつ』。そして3万坪の敷地に54ホールの広大なPG場を有する『どんぐり公園プラムカントリー』、産業考古学会から産業遺産として認定された昭和22年創業の『神野でんぷん工場』などが思い浮かびます。
ご当地のイベントでは、5月の『すももの里まつり』、7月のメカ馬(トラクター)が3㌧ものソリを挽いてレースを競い合う『トラクターBAMBA』。ほか十勝スピードウェイのイベントも数多く開催されています。
ところで更別村の景勝地としての観光スポットは、どこなのでしょう?
『更別村史』(昭和47年9月1日発行)の編集後記で執筆者の渡辺源六氏は語っています。
更別村には大河川はありませんし、山岳もありません。
有るものは少なく、それでいて劣悪な条件は種々あります。
私は村史を調べ、執筆していて― だからこそ更別には人間の歴史があるのだとつくづく思いました。
山なし河なしの更別、しかし、そこにも人間の歴史がある。いやそこにこそ人間の歴史があるのです。
更別村のはじまり
更別村の開拓が始められたのは、まだ村は幕別村(現在の幕別町)でした。明治31年に吉川茂吉がイタラタラキ(以平)駅逓経営のために更別の地(現在の道の駅近くに住んだのが住人の始めとされてますが、明治23年に十津川団体が入植や無願入植者(当時は北海道全体が国有地であり、入植には北海道庁が貸付地の公示していました。しかし、この公示前に許可なく入植した人々のこと。のちに正規な手続きを取得した人も多い)がいたという設もありますが、決定的な史実に乏しいため、はっきりしていません。
その後、開拓が進むにつれ、経済、交通のほとんどの面が大正村に依存していたことから大正15年4月1日に大正村に編入。
昭和22年9月1日、大正村から分村独立し、村名を更別村とする。村名の由来はアイヌ語の「サラ・ペツ」に漢字をあてたもので、もともとは『葦、茅の生い茂るところ』という意味。
昭和23年4月1日、幕別町の一部であった勢雄と協和の両地区を編入して現在の更別村の形になっています。
基幹産業は農業で、畑作は小麦、甜菜、ジャガイモ、小豆、いんげん豆などが主な産物。古くから大規模化・機械化による効率経営を進めた地域で、農家1戸あたりの経営面積が十勝支庁管内で最大であり、国内でも有数の規模。畜産は乳用牛が中心です。
かつて村内には国鉄広尾線が通っており、『更別』・『上更別』の駅を中心に市街地が形成されました。しかし現在は廃線となり公共交通機関は代替バスが担っています。
更別の文化財として、氷河時代に取り残された北海道指定天然記念物『ヤチカンバ』の群生地を見ることができます。
前出の通り、あるいは村に関わる歴史書においても観光資源に苦悩の跡がうかがわれる更別村ですが、地形は平坦で変化に乏しく面白みがない風景とされながらも緩やかに変化を見せる地平線の景色は音楽的なイメージを感じさせます。
思わず路肩に車を停めて眺めたくなる『絵葉書のような景色』。それを当たり前に見せてくれるのが更別村なのです。
しかし更別村は、「わかる人にだけ分かれば良い」というわけでなく、魅力ある村づくりに取り組み、そこから優秀な人材(?)を輩出しました。
どんちゃん誕生!
昭和47年、更別村を象徴する花と木としてスズランとカシワが制定されました。
更別村に開拓の鋤が下ろされるまで一帯は、カシワの森林が広がり、祖先は、この木を薪炭・坑木・枕木などに販売して経済を支えました。巨木となるカシワは、無骨なたくましさが男性的。
スズランは、その特性から柏樹林に生息している草花でカシワとスズランは、対の草木です。葉の下に花を持ち、純白、清純で香り高く美しく咲き、女性的な花です。
農業関係の団体職員で組織される『農業技術員連絡協議会』が『農業振興協議会』に再編されて地区振興のため時代に即応した地場産品の開発と特産品の売り込みについて検討したところ更別産と一目でわかるイメージが必要ということでマスコットにするマークを試作、昭和59年にスイートコーン缶詰のラベルに使用。ここから各種の地場産品に使われるようになりました。
企画運営の「どんぐり推進部会」は、柏が“更別村の木”に指定されていることからキャラクターのデザインを帯広の(株)オイカワデザインに委託。ここで現在親しまれている『どんちゃん』が誕生。物産振興のみならず更別村のキャラクターとして位置付けられました。以来どんちゃんは、更別村のイメージキャラクターとして幅広く活用されているのです。
村の特産品、冷涼で寒暖の差が多い大地で育まれた小麦。大地の生命力を感じさせるコシの良い「さらべつさんうどん」。包装の裏に『どんちゃん』に関してこの一文があります。
どんちゃんを探しに行こう!
「どんちゃん」は、どんぐりをモチーフにした更別村のキャラクターです。安全・おいしい・良質なさらべつのシンボルマークでもあります。
更別村のいたるところで可愛らしいどんちゃんが描かれた看板などを目にすることができます。
更別村農業協同組合
どーれ、どれほどあるのか探しに行ってみよう( ´∀`)
「どんちゃん」の登場ぶりを確かめるため、更別村へ向かいました。
あえて今回は自動車専用道を使わずに国道236号線を走り、中札内村から更別村へ入る。すると村界に立つカントリーサインがまず「どんちゃん」w
頭上の道路距離案内板にも、そして幹線沿いに立つ交通安全旗も「どんちゃん」! これは幸先( ・∀・)良い!
村入りからたくさんの「どんちゃん」を確認できましたが、逐一路上で停車するわけにもいかず、脇目で確認しながら市街地へ。
市街のメイン通りには更別ICが開通したこともあり両側に「祝開通」のサインを見ることができます。
カントリーサインにご当地キャラが使われているのは、十勝管内だと清水町の「ウッチャン」、足寄町の「アユミちゃん」、陸別町の「シバレ君」、本別町の「元気くん」、幕別町忠類の「パオくん」、そして更別村のとなりの中札内村の「ピータン」。広尾町のカントリーサインにサンタクロースのキャラが使われていますが、ご当地キャラは「ツリーくん」です。
他の町にもご当地キャラがいますが、運営機関や団体等で行政区内に複数のキャラが存在して、町全体の代表ではないキャラも多い。更別村にもイベント絡みの「すももの里の“スモモちゃん”」キャラがありますが、村を総括して象徴的な存在になっているのは「どんちゃん」が一番でしょう。
それでは、街でみつけた『どんちゃん』をご覧ください。
これは力作( ・∀・)! 空き缶を並べたビーズアートのようです。
おや!マンホールの蓋まで!
今年5月のイベント『すももの里まつり』での「どんちゃん」
会場のあちこちから子どもたちの「どんちゃーん!」の声が聞こえてきました。
それにしても精力的な登場ぶりは十勝のキャラクターの中でも群をぬいている!
上士幌町の『バルーン(気球)』をかたどったシンボルの多さも際立っていますが、十勝管内キャラの中でも秀逸!
シンボルだけにとどまらず、更別観光ガイドや村内外のイベントに愛嬌振りまく「どんちゃん」。
この働き者を『ゆるキャラ』の仲間に入れてしまうのは、ちょっともったいない気もします。
本日の訪問先
更別村始まりの地ともされるイタラタラキ駅逓近くの『道の駅さらべつ』PIPOPA。
村の特産・物産と採れたて新鮮野菜の並ぶ店内。レストラン『ポテト』で大きな窓からフォトジェニックな景色の向こうに日高の山並を望みながらお食事。
バナナで育てた牛肉使用の『バナナ牛丼』が香ばしい香りとプリプリの食感がおすすめ。 (バナナは入っていませんw)
ところで来月の7月13日(日)は更別村初夏のイベント『トラクターBAMBA』開催(雨天決行)です。
このイベントにも「どんちゃん」は、ちゃーんと、やって来ることでしょう。
ゆっくり走ろう十勝路
すると、いろんなものが見えてきます。
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