あめ色の白樺細工
【秋の山麓へ】
先月の地震後はじめて毎年初夏に
樹皮採取をさせていただいている
上札内の森へ赴くことができました。
紅葉も進む日高山脈の麓は
徐々に冷え込みもきびしくなってきています。
森をひとまわりすると台風や豪雨の影響で
折れた枝が多々ちらばっていました。
少しずつかためておきましたが、大きく折れた
樹木は伐採もしなくてはいけなそうです。
冬ももう目の前にせまっているので
雪が降り積もる前に整備を進めていきます。
写真は山麓の森で樹皮を剥がさせていただいた
白樺の幹の様子です。
※右側の写真はとある河川敷で剥がされていた白樺。
左 剥がしたばかりの幹。茶色のコルク層が見える
中央 1年経過。茶色からダークブラウン色へ変色
右 推定5年以上経過した幹。ごつごつとした樹肌へ
山麓の森での観察は3年目ですが
初夏に形成層部分から環状剥皮してしまうことで
樹皮は再生しないということを知ることができます。
そんな貴重で尊い樹皮たち…
一枚一枚、一片一片大切にカタチ
変えていかなければと採取させていただく
ものとしての責任をあらためて強く感じます。
★十勝の自然素材をカタチに 工房ameiro★
2018/10/15 13:05
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