あめ色の白樺細工
【大きなきっかけ】
今回は私が白樺細工を十勝で広げたいと思い立ったきっかけを綴らせていただきたいとおもいます。
雪どけが進むこの時期には、十勝各地の田畑を通ると伐採作業が行われている光景をよく目にします。広大な農地が広がる十勝では、風害(十勝風)から農作物を守るために防風林が多く植えられていて、その伐採作業も珍しいことではありません。
樹種として代表的なものはカラマツやカシワ、そして白樺。とくに白樺は、その景観の良さや気候・土壌に適していて成長も早いことから好まれて植えられています。
私が毎年樹皮採取をさせていただいている上札内の山の麓まで向かう道中にも白樺の防風林が多く、毎年この時期には写真のような白樺の防風林の伐採現場をいくつも発見することができます。
さて、伐採された白樺たちはこの後どうなっているのでしょうか?
じつはどの業者の方に聞いても、白樺は材としての価値は低く、チップやおがくずになるという話ばかりが返ってきます。地元の人でも白樺といえば樹液や焚き付けになるというイメージがありますが、樹皮や根っこを細工の材料として活用するということは全然ないというのが現状…
私が白樺細工をはじめようと樹皮を探し始めた3年前から、この現実を十勝各地で知り、どうにか樹皮などの素材をチップにされる前に救い出して活用できないかと考えたのが、白樺細工を広げたいと想う大きなきっかけでもありました。
現在も各地を周り運良く樹皮や丸太をゆずっていただけることもありますがそれはほんの一部だけ。しかも樹皮が剥がしやすい時期に遭遇できることも少ないため、良質な1番皮部分の樹皮を手に入れることができるのは非常に稀です。
この状況を変えるには何年も何十年も歳月がかかるかもしれませんが、白樺の価値を見直してもらうためにカタチに残し、素材を供給できる仕組みづくりを整えていく必要があります。本当に現状のままではもったいなさすぎます。
自然素材をもとにモノづくりができるのは人が自然と関われるなかでもとても大きく意義のあることですよね。
なので自分も白樺細工や材などを活用したモノづくりを通して白樺の魅力と可能性を伝え続けていきたいと考えています。
乱文なため読みにくい箇所もあったかもしれませんm(_ _)m
まだまだ手探りで進んでいますが、これからも工房ameiroの活動を応援してくださると嬉しいです🌱
★十勝の自然素材をカタチに 工房ameiro★
2018/04/12 21:15
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です