北海道 命名から150年

2018(平成30)年に、本道が「北海道」と命名されてから150年目の節目を迎えます。
本道はかつて「蝦夷地」と呼ばれていましたが、1869(明治2)年8月15日に太政官布告によって「北海道」と命名されました。

北海道命名について

我々の住む北海道はかつて「蝦夷地」と呼ばれていましたが、
1869(明治2)7月17日に、松浦武四郎が「北加伊道」を
含む6つの名前を候補とする意見書を明治政府へ提案し、
その後8月15日に、太政官布告によって「北海道」と命名されました。

2018年、北海道はその命名から150年目の節目を迎えます。
武四郎が残した『天塩日誌』では、現在の音威子府村あたりで、
アイヌの古老から「“カイ”という言葉には、“この地で生まれたもの”という意味がある」
と教えられたとの記述があり「北加伊道」の「加伊」には
この意味が込められているといわれています。

「北海道」の名づけ親、松浦武四郎

松浦武四郎は、現在の三重県松阪市の出身で、生涯にわたって全国を歩き続け、
探検家、作家、地理学者、出版社、古物収集家などとして幅広い分野で活躍しました。
26歳のときに、ロシア南下に危機を感じて蝦夷地調査を決意。
28歳から41歳にかけて全6回にわたり蝦夷地を調査し、その歩みは樺太や国後・択捉島にまで及びました。
また、調査の際には、アイヌの人たちに案内をお願いし、寝食を共にするなどアイヌの文化に深く触れるとともに、
その生活や文化を紹介するため、多くの記録を残しました。

2018年は武四郎生誕200年として、生誕地である三重県や松阪市では、
その功績を称える記念事業の実施が予定されています。

北海道150年事業の考え方

縄文文化やアイヌ文化をはじめとする本道独自の歴史や文化、
国内外に誇る豊かな自然環境は、かけがえのない道民の精神的豊かさの源です。
本道が「北海道」と命名されてから150年目となる2018(平成30)年を節目と捉え、
積み重ねてきた歴史や先人の偉業を振り返り、感謝し、
道民・企業・団体などと一体となってマイルストーン(節目の年)として祝うとともに、
未来を展望しながら、互いを認め合う共生の社会を目指して、
次の50年に向けた北海道づくりに継承していきます。
また、道民一人ひとりが、新しい北海道を自分達の力で創っていく気概を持ち、
北海道の新しい価値、誇るべき価値を共有し、国内外に発信することにより、
文化や経済など様々な交流を広げていきます。

北海道150年事業公式ガイドブック

2018(平成30)年1月1日からスタートする北海道150年事業の各種イベント等を取りまとめた「北海道150年事業公式ガイドブック」の電子book版をです。

1月から2月にかけて道内各地で実施する「キックオフイベント」、8月5日の「記念式典」や7月14日から8月26日までの「北海道150年ウィーク」の概要のほか、主に1月から4月までの「パートナー」事業や「北海道みらい事業」などをご紹介しています。

北海道命名150年動画

未来へつなぐ、みんなでつなぐ、2018年、北海道は命名150年。詳しく知る→